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町長メッセージ

避難指示解除にあたっての町長メッセージ(平成29年4月1日更新)

 町民の皆様、富岡町に関わる皆様、そして物心両面に亘りご支援を賜っております全国各地の皆様、先ほど平成29年4月1日午前0時をもって、富岡町の一部の避難指示が解除されました。

 町総面積の約85パーセントの区域において避難指示が解除されたことは、我々のふるさとを取り戻す取り組みが新たなステージを向かえたことと私は捉えており、これまで我々の避難生活を支えてくださった皆様、そして、当町の復興・再生にご尽力いただいている皆様への感謝の気持ちを忘れず、ふるさとへの愛情を持って、これまで以上の懸命さで、当町の復興、再生に取り組んでいかなければならないと改めて決意したところです。

 

 避難指示の解除をめぐっては、町内の放射線量や福島第一原子力発電所廃炉作業の状況へのご不安、町内生活環境が従前の状態まで回復していないことへのご不安などから、避難指示の解除は時期尚早であるとのご意見を少なからずいただきました。

 私としては、これ以上の避難指示の継続により、我々のふるさとを未来につなげていくことがより困難になるものと考え、また、一刻も早くふるさとでの生活を望む方々がおられることも認識し、議会とも相談のうえ、このたびの避難指示の解除について総合的に判断いたしました。当然のこと、避難指示の解除をもって帰町が強制されるものではありませんが、町といたしましては、町民の皆様お一人おひとりの多様な選択を尊重するとともに、富岡町に関わる全ての方々が、いつまでも富岡への関心と関わりを持ってくださるようにと願っております。

 

 町内では、昨年10月に町立とみおか診療所が開所され、一昨日、原発事故避難地域では最大規模となる複合商業施設「さくらモールとみおか」も全館オープンいたしました。町内における災害公営住宅も本日から入居が開始され、いわきからの路線バス、町内循環バスも運行が開始されます。一方で、獣害対策や更なる生活環境の充実に向けた課題も山積しており、私は、これら課題に今後もしっかりと取り組み、生活環境の充実に努めるとともに、離れていても"ふるさと富岡"とつながる仕組みづくりにもしっかりと取り組んでまいります。

 また、ふるさとを未来につなげていくためには、先人から引き継いでまいりました歴史と伝統を後世に伝え、引き継ぐことができるようすることも大事です。私は、これまで、町内に残された生活資料などの歴史的資料をはじめ震災遺産などについても、可能な限り収集、保存に努めてまいりました。今後、町内の伝統行事などの再開や、収集・保存に努めてまいりました資料等の公開により、富岡町の誇りを取り戻す取り組みと、震災、原発事故の風化を防ぐ取り組みも進めてまいります。

 

 残念なことですが、本日以降も町内には帰還困難区域として避難指示が継続される区域が残されます。この区域には、人口の約三割の方々が居住されております。

 私は、この区域の避難指示が解除されなければ富岡町の避難指示が真に解除されたとは言えないと考えており、帰還困難区域の再生に向けて除染をはじめ生活インフラの復旧・整備に最大限の努力を続けてまいりますので、皆様のご支援とご協力を重ねてお願い申し上げます。

 

 最後になりましたが、震災、原発事故以来、避難をお引き受けいただくなど物心両面で、我々をお支えいただいております全国の皆様に、富岡町民を代表いたしまして、心より御礼を申し上げます。富岡町は、町民一人ひとりの考え、選択を尊重することとしており、様々なご事情などから今しばらく避難先で生活される方、避難先を生活の拠点とすると選択された方もおります。今後も、これまで同様、富岡町民を皆様のお仲間としてお受入れくださるよう、改めて、お願いを申し上げます。

 

 あと数日で、町内の桜も咲き始めます。

 夜の森の桜は、今年も見事な姿を我々に見せてくれることでしょう。

 私は、桜の逞しさに負けず、"ふるさと富岡"の復興・再生に引き続き取り組んでまいります。今後も、皆様のご支援とご協力を賜りますようお願いを申し上げ、当町の一部区域の避難指示解除に際しての私からのメッセージといたします。

 

 

平成29年4月1日

 

富岡町長  宮本 晧一

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