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産業振興課の農林土木係で行っている業務から、皆さんにも知っていただきたい情報をお知らせしています。
2回目となる今回は、「滝川ダム」です。
町内の農業用水は主に富岡川や小河川に依存していますが、流路が短く、流況が不安定で農業用水の不足は恒常的な問題であったため、新しい安定した水源の確保に向けて「滝川ダム」を整備することになりました。
昭和60年度から始まった工事も平成22年度に完成し、今日まで県の適切な管理のもとで農業用水を確保してきました。
令和6年度からは町で維持管理を行っています。
当時の計画では職員が常駐して管理することで観光等も含めた多目的な運用も検討していましたが、現時点では復興事業等への対応を主体的に取り組むこととし、定期的な巡視管理と遠隔監視での運用を行っております。
今回は、その定期巡視管理の様子をお伝えします。
町から委託を受けた富岡町土地改良区職員とともにダム本体及び管理設備等の計測や点検、湖面の巡視や管理を行いました。
★湖面の巡視作業
船舶免許を取得した職員が乗船し、湖面に異常がないかパトロールしたり、施設に異常をきたすような流木等を撤去したりします。
★監査廊(ダム堤体内部の管理用通路)での計測作業
排水量や圧力計測など、手順に従って点検していきます。
ちなみに、監査廊へ行くには約300段の階段を下っていかなければならず、実際に計測する方たちは、一日に何回も昇り降りする必要があり、体力的にもかなり大変な作業です。
この時期少しうれしいのは、監査廊の中が涼しいこと。
最近は猛暑続き。本日は外気温が約30度もあり、外にいると何もしなくても汗びっしょりになりましたが、監査廊の中は驚異の15.9度。涼しさを通り越していたかも。
★監査廊(ダム堤体内部の管理用通路)内外の温度
今回ご紹介したのは作業のほんの一部ですが、今年度から町と土地改良区、その他様々な方にご協力いただきながら、町内の農業用水の安定供給のため、この「滝川ダム」をしっかり管理します。